世界中で爆発的な感染が起こっている新型コロナウイルスのせいで地方の観光業は衰退してしまっています。
その新型コロナウイルス感染症により下がった消費や需要を再活性化させるためにできたのが「Go Toキャンペーン」です。
しかしこのキャンペーンの認知度はそれほど高くなく、実際にどのようなキャンペーンで、どれくらいお得になるのか分からない方も多いのではないでしょうか?
Go To キャンペーンとは
新型コロナウイルスでの外出自粛等の影響により、壊滅的な経営状況に陥っている観光・運輸業、飲食業、イベント・エンターテイメント業の業種について、「救済・支援」「地域活性化」「需要喚起」を目的に、国の予算で支援する仕組みです。
このGo To キャンペーンにより、旅行代金や飲食費の一部を国が負担してくれるので、私たちは、通常よりお得な金額で旅行や飲食店利用をできるようになります。
なお、このGo To キャンペーンは「旅行」が主に注目されていますが、正確には、
- Go To トラベル キャンペーン
- Go To イート キャンペーン
- Go To イベント キャンペーン
- Go To 商店街 キャンペーン
の4つのキャンペーンから構成され、その総称として、「Go To キャンペーン」と呼ばれています。
総事業費は、1兆6,794億円です。
私たちが、これらのキャンペーンを利用することにより、間接的に支援できる仕組みとなっており、結果として、新型コロナウイルスの影響を受けた地域における需要喚起と地域の再活性化を目指すものです。
Go To キャンペーンはいつから?
Go To キャンペーンに含まれる4つのキャンペーンの開始時期は、キャンペーンによって異なります。
- Go To トラベル キャンペーン
第一弾 2020年7月22日(水)以降出発 旅行代金の35%割引
第二弾 2020年10月1日(木)以降出発 旅行代金の35%割引+地域共通クーポン15%分発行 - Go To イート キャンペーン
10月よりスタートしています。
プレミアム食事券に関しては、販売期間が2021年1月末まで、有効期限が2021年3月末までの予定です。 - Go To イベント キャンペーン
未定 - Go To 商店街 キャンペーン
未定
Go To キャンペーンはいつまで?
Go To キャンペーンの終了時期は下記のとおりとなります。
終了時期については不明確な部分もありますので、随時情報を更新してまいります。
- Go To トラベル キャンペーン
終了は明確に提示されていません。2021年3月中旬頃の予定とされています。 - Go To イート キャンペーン
2021年3月31日(水)までの予定です。
※プレミアム付き食事券の発行、及びポイント付与は2021年1月31日(日)まで。
4つのGo To キャンペーンの概要
Go To トラベル キャンペーン
総予算約1.1兆円と「Go Toキャンペーン」の内で最も比重が大きく、目玉のキャンペーンとなっています。
旅行業者等経由で、期間中の旅行商品を購入した人に対し、旅行代金の50%相当分の給付がされます。
旅行代金の35%を割引、15%を地域共通クーポンとして、合計50%が給付されます。
Go To イート キャンペーン
Go To イート キャンペーンは、大きくわけて2種類あります。
1つは、利用金額に応じたポイント付与。
オンライン飲食予約サイト経由で、期間中に飲食店を予約・来店した消費者に対し、飲食店で使えるポイント等を付与(最大一人あたり1000円分)するもの。
もう1つは、食事券を発券するもの。
登録飲食店で使えるプレミアム付食事券(2割相当分の割引等)を発行し、その食事券で飲食できるようにするものです。
Go To イベント キャンペーン
チケット会社経由で、期間中のイベント・エンターテイメントのチケットを購入した消費者に対し、割引・クーポン等を付与(2割相当分)するものです。
Go To 商店街 キャンペーン
商店街等によるキャンペーン期間中のイベント開催、プロモーション、観光商品開発等の実施するものです。
なお、詳細については未発表です。
Go To キャンペーンと新型コロナウイルスについて
現実、旅館・ホテル業、飲食業はかなり厳しい状況にあります。
また、それらに関連する業種なども広く被害を受けています。
特に旅行業については、売上ゼロ円という旅館やホテルもあり、一刻も早いキャンペーン実施が求められています。
しかしながら、新型コロナウイルス感染の不安感や脅威から解放された訳ではなく、Go To キャンペーンの利用も慎重にならざるを得ません。
旅行をすることにより、新型コロナウイルスに感染するリスク、及び感染させてしまうリスク、さらにはホテル・旅館、飲食店などで感染者を出してしまうことによる風評被害リスクなど、数多くのリスクがあるのが現実です。
これらのキャンペーンの利用前提として、コロナ対策を万全を期すことは言うまでもありません。
このような、Go To キャンペーンで外出を促す施策と、新型コロナウイルス感染予防対策での外出を自粛を促す施策と、相異なる矛盾した状況にあるのが現実です。
そのような現実の中、自己責任で、行きたい人は行く、行きたくない人は行かない、私たちに求められているのは、客観的な情報をしっかりと集め、情報を整理し、そして「自己の判断」で決めていくしかありません。
一方で理解しなければならないのは、新型コロナウイルスとの付き合い方。
新型コロナウイルスが広まる前の状況に戻ることは決してできません。
新型コロナウイルスを完全に排除した形での生活や経済活動はできません。
広まる前の状況と比較すれば、どうしても「悪条件」になります。
私たちは、新型コロナウイルスと共に生きていくしかありません。
それがwithコロナの考え方の基本です。
withコロナを前提として、新型コロナウイルスに警戒心を忘れず、その上で、withコロナ時代の新しい生活スタイル、新しい旅行スタイル、新しい外食スタイルの構築が求められます。
それがどのようなスタイルなのか?
そのスタイルを作り上げていくのは、私たち1人1人、個人なのかもしれません。
そのきっかけとして、このGo To キャンペーンを活用するべきではないかと考えます。